雪国の家づくり
アトリエ105では、寒さの厳しい冬でも家全体が温かい住宅を提案しています。
雪への対応や断熱・気密、冷暖房設備、家全体の構造など、建物ごとに工夫をこらしています。
重い雪に耐える丈夫な構造
雪は重いです。秋田県で言えばほとんどの地域が多雪地域に指定され、地域ごとに積雪量が1mから3.5mまで定められていて、屋根面積1m2に1cmの積雪で3kgで計算することになっています。
例えば秋田県大館市だと積雪量は150cmとなっていますので、1m2あたり450kgとなり屋根面積が50m2(15坪程度)だと22,500kg。なんと普通乗用車が20台ほども乗っかっていることになります。
当然屋根に積もった雪の荷重はそれを支える梁に伝わり、梁のサイズが小さいと点線のようにたわみます。
もし屋根にいっぱい雪が乗っている状態で大きな地震が来たら、家は潰されてしまうかもしれません。
アトリエ105では全ての住宅で構造計算を行って、耐震等級2以上を確保するようにしています。
積雪に対応する家づくり
雪国での生活は大変です。毎日の雪かき、屋根から落ちた雪の始末、暖房費はかかるし、それでいて夏も冷房費はしっかりかかります。
最近のアトリエ105の設計では雪は落とさず屋根の上に乗せたままでも大丈夫なように構造計算で確かめています。
また、出かける時に車の雪まで下ろすのは大変なので、インナーガレージとなるプランを提案する事が多いですが、この辺は予算との兼ね合いになるので、必ずしも実現出来るわけではありません。
その他雪による外壁の傷みや風の方向による雪庇など、常に雪に対して悩みながら慎重に設計を進めています。
しっかりとした断熱・気密
図はアトリエ105でお客様に提出している省エネ計算書の一部です。計算は新住協で開発した「QPEX」というエクセルで動作
するソフトで行っています。
高断熱・高気密住宅といわれる住宅は世にたくさん存在しますが、計算で確かめているのは少ないのではないでしょうか。現在住宅の
計画が進行中の方は確かめられたらいかがでしょうか。
計算した通りの性能を発揮するためには、気密性を確保する現場
での丁寧な施工が必要となります。アトリエ105では慣れない工務
店の場合には現場に何度も行き指導すると共に、工事後には気密測定も行ってもらい確認しています。
ギャラリーに載せている住宅には省エネルギー性能であるQ値やUA値を記載しています。そちらも併せてご確認ください。
下記のMoreも是非ご覧ください。
アトリエ105では木造住宅はすべて省エネルギー計算を行っています。
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