クライアントの若いご夫婦は住んでいたアパートの前の農地の購入と平屋を希望されました。

今風な、いかにも都会的なデザインの住宅を望まれていないのは要望から明らかでした。住宅といえども一軒の家が景観をつくります。この地に相応しいこの住宅が出来たのは、クライアントの見識によるところが大きいです。

外壁は全て秋田スギにウッドロングエコ塗装で、そのほとんどが施主自ら塗ったものです。早朝に工務店の作業場に来て、スギ板の表裏とも塗ってから仕事に出かけていたようです。

内部、LDKは平屋を活かして天井を屋根勾配に合わせて高くし（２階建ての１階LDKだとこうはいきません）伸びやかな空間としました。

LDKに接して４畳半の和室を設け、普段は書斎として使用し、来客にも対応出来る様にしました。

暖冷房はLDKに接したペレットストーブと壁掛けエアコンの熱をダクトとファンを使って寝室や子供室へ供給する仕組みを取り入れました。夏も十分に出た庇とたっぷりな断熱材のおかげで、エアコンも除湿運転で済んでいるようです。

 

Q値　1.36W/m2K（屋根:HGW300mm、壁:HGW195mm、基礎:防蟻EPS外100+内50）
サッシ：樹脂Low-Eペア
暖房　ペレットストーブ＋壁掛エアコン